良い先生の3つの条件

みらい教育

当時、キャリアを重ねながら

授業中心から、

教室の再生、新規開講

学校教育への介入と

求められているミッションが

変る中で

改めて

「勢いのある教室」と

「衰退している教室」の違いが

明確に見えるようになった。

勢いのある教室と

衰退している教室で

決定的に違う部分がある。

それは

「良い教師と呼ばれる教師が

どれだけいるか」

ということだ。

「なんだ当たり前じゃないか」

と思われるかも知れないが

実は「良い教師」と

評価されるかどうかは、

「分っている」が

「あまり出来ていない」

部分でもある事が大きい。

逆に言えば

そう言う教師が

たくさんいる教室は

強豪がひしめく地域でも

その勢いを

削られることは無かった。

勢いのある教室は

当たり前だが

生徒を集めようとしなくても

「集まる」

その違いはやはり

そこにいる人間

つまり「教師」の違いが大きい。

僕のキャリアの中で

勢いのある教室にいる「教師」には

共通しているポイントが3つある

そう気づいた。

民間企業である以上

我々は常に

「比較」され「評価」され続ける。

だから生徒や保護者から

「良い」と評価されて、

初めて生徒は集まり

それを「良い教師」が

さらに生徒の能力を引き上げ

活性化させ、

それが結果として

「勢いのある教室」

「口コミになる教室」

になっている。

そして「良い教師」が備える

3つのファクターは

1,「気さくな先生」である

当たり前だろ!

と突っ込まれそうだが

「気さく」と「明るい」は

似ているようで全く違う。

「活気のある先生」とも

ちょっとちがう。

いつも笑顔で接してくれ

いつの間にか

教師と生徒の「距離感」を

埋めてしまう。

イメージ的には

そういう感じ。

では

「気さくな先生」とは

どういう先生なのか?

それはもちろん授業もそうだが

実は意外なところで

その一端が垣間見える。

キーワードは

「2ワード挨拶」と「ハイタッチ」

最初はどうしても

授業や生徒対応に

目が行きがちだったが

「気さくな先生は」

授業はもちろん

授業外の部分で大きく違う

たとえば生徒が入出するとき

ほぼ全ての教師は

「こんにちは」と挨拶する。

しかし「気さくな先生」は

ここで

「もう一言」

必ず追加する。

たとえば

生徒が「こんにちは」と

入ってくると

「こんにちは!

お~○○くんは

今日はいつもより明るいな?

なんかいいことでもあったか?」

といった感じ。

よく読むと分ってもらえると思うが

2ワード目が

「必ず疑問形」になっている。

だから、

「えっ、先生分る?実はね・・・」

という

「生徒からの返し」

「コミュニケーションの起点」

が必ず発生するのだ。

これは新卒研修や

教室長研修などで

必ず伝えていたが、

実際やろうとするとできない。

理由は

ちゃんと生徒の事を日頃から

見ているかどうか?

ここが習慣化されていないと

2ワード目が出てこないのだ。

だからそういう先生だと

生徒は

「この先生は自分のことを

いつも気に掛けてくれているな」

と自然と感じ、

自然と距離が縮まる。

また、

勢いのある教室では

帰りがけ

先生が必ず玄関の前に立ち

一人一人

「ハイタッチ」している場面もよく見た。

心理学的にも

「軽い身体接触は

言葉以上の大きな

コミュニケーション効果がある」事は

すでにたくさんのエビデンスで

証明されている。

「帰るその最後まで」

教師は「手を抜かない」

「次も当たり前に

通ってくると

思っていない」

これは奇しくも

部下である永井先生から

教わった部分でもある。

彼は

300人をゆうに超える教室を

運営しつつも

年間の退学者が5名を超えることは

1度も無かった。

必ず帰るときは

永井先生とスタッフが外に出て

迎えに来る保護者と挨拶しつつ

生徒とハイタッチして

「また次頑張ろうな!」

と声をかけ続けていた。

これはすぐに何かの効果に

つながるわけではないが

この積み重ねは

「圧倒的な差を生む」

そう確信した。

2つめは

「やる気にさせてくれる先生」

これも「あたりまえだ」

で終わりそうだが

一方で

生徒の成績を

全て一気に上げることは

どんな先生でも不可能だ。

一方で民間企業の

厳しさでもあるが

「生徒保護者は

成果や態度変容について

いつまでも待ってはくれない」

我々は

「3の倍数の法則」

「2週間の魔法」

と呼んでいたが、

成績アップが期待できる

学習に対する態度に

変化が出てきた

この調子で頑張れば

成績がもっと上がる

そういう自信が

育ちつつある。

という実感を

もたせるまでの猶予

言い換えれば

「見極めるタイミング」

がある事を

膨大な

過去のデータからつかんだ。

これらは大体

「3ヶ月単位」で

発生している事

そして、

入学して2週間以内に

「その生徒の良いところ」

最低10個は言えるようにする。

その上で

最初の2週間以内に

最低3回は伝える。

入塾間もない生徒は

友人等の人間関係は

一定部分あるものの、

教室の雰囲気や

教師との距離感に

まだ飲まれている部分がある。

最初の2週間で

その生徒の良い所を

しっかりつかみ

この期間で

しっかりそれを伝える。

そうすることで

普段あまり褒められたり

承認されていない生徒に対し

「この先生なら頑張れそうだ」

と言う最初の

「小さな信頼関係」

が出来る。

それがトリガーとなり

生徒との距離を一気に縮める。

その生徒の特性、

強み弱みを丁寧に把握し

それをコミュニケーションの中で

しっかり活かす。

そして

「生徒と一緒に

小さな「成果作り」

からスタートする。

つまり、

短期でかつ

それほどハードルが高くない

目標設定を一緒に行い

「よく頑張ったな」

「○○君、君は

まだまだ伸びるぞ!」

と一緒にその成果を共有する。

そしてそこを足場に

「次の定期テストで英語は

○○点を目標にしよう」

と言ったように、

徐々に目標と

その期間を延ばし

一方で、

「家庭学習の仕方」

「家庭学習を

しっかりやった事に

対する承認」

これら二つを並行して

意識して行うことで

「長期的スパンで

ホンモノの学力の養成」

を生徒と二人三脚で目指していく。

逆にこの期間で

「最初の小さな成果」を共有し

それを実現できないと

残念ながら

「ここは僕には合っていない」

と判定されてしまう。

衰退している教室に共通しているのは

退学率もそうだが

滞留率が異常に低い

ここでやはり重要になるのは

「教師の承認の質の高さ」

が鍵になる。

某個別指導のCMで

「やる気スイッチ」

と言う言葉が流行ったが、

まさに言葉通りだ。

ただし相手は

小中学生だからといって

なめてはならない。

薄っぺらい「承認」など

何の効果も無い。

そしてその承認だが

「どういう承認が

大事なのか?」

ここが最も重要になる。

我々教師が注目すべき点は

「能力」や「結果」

ではなく

「成長点」や「努力」を

しっかり承認する事

ここもやはり

生徒をしっかり見ている

と言うことが

「あたりまえ

だと習慣化されないと

「成果承認」ばかりに

なってしまう。

そして3つ目は

「面倒見の良い先生」

ここで強調したいのは

「生徒」に対してだけではない。

「保護者」に対しても

同じくらい

意識が必要だと言う点だ。

仮に生徒が

塾に楽しく通っていたとしても

学校のことはもちろん

塾での様子など

ほとんど保護者には話さない。

確かに一定数

「いちいち連絡しなくていい」

と言う保護者もいるが

お金を出しているのは

「保護者」だという事

そして、

「最終判断は保護者がする」

ここを見誤ると

教育サービス業特有の

「顧客の二重性の落とし穴」

にはまる

僕は教室長になった時

4月の1ヶ月間だけ

で12人の退学

という「学院のワースト記録」

も持っている。『エピソード14 「突然の大量退学」』4月新学期が始まり、ミーティングでも、立場や仕事に関係なく、 「今芹沢教室が抱えている課題は何か」「もっと生徒保護者に満足してもらうためにできる事はないか」「…ameblo.jp

当時3年目で「代理」がとれ、

正式な教室長になるのだが

当時生徒アンケートは

全教室でも

10位から15位くらいだった。

生徒とも信頼関係は

しっかり構築できていると

うぬぼれていた。

「生徒が楽しく、しかし一生懸命

勉強を頑張る事」

これがキチンと出来ていれば

大丈夫だと過信していた。

お金を払っている保護者が

どこに不安を持っているか

どういうタイミングで報告するか

また保護者面談では

キチンと「傾聴」ができるか?

この重要性に対する

自分の無能さを

いやというほど経験した。

これは保護者会の際に

「塾を決めるとき、やめるとき

何をポイントにしているか?」

というアンケートを

事前に取った事があった。

予想では、

「成績が上がらない」

「家での態度に変化がない」

が、当然上位を占めると

思っていたが

「塾での子供の様子

子供の性格や行動を

しっかり把握し

適切なタイミングで

具体的な変化や成長を

キチンと知らせてほしい」

という解答が

圧倒的に1位だった。

この解答はよく読むと

塾に2つのことが

求められていることが分る

すなわち

「我が子の性格や特性の把握」

「適切なタイミング」

薄っぺらい報告や

週に何度も連絡されても

かえって迷惑であり

一方で

我が子をちゃんと見ていると

保護者が実感できないようなら

意味が無い

と言うことを暗に示している。

つまり、

適切な目標設定とその経過

そして、具体的な成果

それを「適切な」タイミング

どの時間帯で

どれくらいのスパンで

行うのがベストか?

これは生徒だけでなく

同じくらい保護者に対しても

普段からしっかり

コミュニケーションを取っていないと

「何を知りたいか」

「いつどんなタイミングで

知りたいか」

把握することは出来ない。

ちょっとテクニカルな話に

聞こえるかも知れないが

この3つの条件を満たす教師が

多いと感じる教室は

100%活性化している教室だった。

逆に言えば

「この3つのポイントをしっかり押さえ

自己研鑽と同時に

互いにこれらが出来る

教師になっているか?

フィードバックし合う文化を

創ることが出来るかどうか?

ここが不振教室の

再生の鍵でもあった。

そして

この3つ全てに

含まれているファクターは

「一人一人をしっかり見る」

「生徒一人に対する執念」

これは

「個別指導」だけの話では無く

むしろ集団指導だからこそ

「この違いの大きさ」を

目の肥えた

生徒保護者は

ちゃんと見ている

そう言う先生がたくさんいる塾は

時代が変っても

必ず生き残れると思っている。

なぜなら

デジタル化が進めば進むほど

「超アナログ力」が求められる。

超アナログ力とは何か?

その1つが

こういう3つの要素を兼ね備えている

先生だと僕は信じている。

柊蓮(ひいらぎ れん)

柊蓮(ひいらぎ れん)

少子高齢化、ICT、AIの進展、英語教育改革、入試改革といった業界内における様々な環境の急激な変化をビジネスチャンスと捉え、既存の経営戦略にとらわれない思い切った経営戦略、集客戦略の構築によるクライアントの業績向上に邁進中

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