非認知型スキルの重要性(前編)

みらい教育

私は、仕事柄

民間教育における

オピニオンリーダーである

経営者や塾長

そういった方々との親睦や

意見交換を通じて

「将来の教育や学習のあり方」

について、

多くの知見や学びがあった。

その中でも

「本気で日本の教育の未来を変える」

そう言う志を持った

素晴らしい経営者との出会いもあった。

昨今のコロナ禍で

直接お会いして

様々な意見交換の場が減る中で

ZOOMによる意見交換会の

招待状が届いた。

すっかり忘れていて

当日の2日前に気づき

慌てて事務局に

「今から参加したいのですが!」

とお願いし、なんとか参加できた。

その中で今教育業界における

最大のテーマ

「非認知型スキルの獲得」

と言うテーマが熱い。

業界の中でも

教育再生実行委員会の

メンバーでもある

塾長と2時間ほどだが

意見交換をすることが出来た。

(というより多くの気づきを頂いた)

業界にいる人は釈迦に説法だが

「近い将来学校教育も含めた

”学び”はどうなっていくのか?」

そのヒントとなるのは

実行委員会が

文科省にあげている提言を見ると

見えてくる。

1,主体的に課題を発見し

 解決に導く力とリーダーシップ

2,創造性、チャレンジ精神、忍耐力

 自己肯定感

3,感性、思いやり、

 コミュニケーション能力

 多様性を受容する力

この3つを備えた人材の育成

を『学校教育』において主軸とする

と、明確に示されている。

そのためには

従来の「知識・技能」に偏重している

学校教育において、

今後は

1,思考力、判断力、表現力

2,主体的に多様な人々と協働して学ぶ態度

この2つの育成に力点を置くといっている。

この2つこそ

冒頭で言った

「非認知型スキル」

ということになる。

今、静かだが、

学校教育も大きな変動期にあり

我が国日本はGDP第3位という

地位にありながら

国民一人あたりのGDPに変換すると

27位まで低下する。

当然先進国の中でも

ドイツと並んで、

超少子高齢化が

進んでおり

限りなく最下位に近い

文科省の官僚たちも

必死にその方向に

舵を切ろうと頑張ってはいるが

何より時間がかかりすぎている。

文科省も必死だが

こういう改革を行う場合、

まず最初に

「大学受験」からスタートする。

昨今

大学入試改革や

飛び級制度 9月スタートに導入

大学の新設問題

大学定員削減

そう言うことが

ニュースで頻繁に

取り挙げられていることからも

文科省が迷走しながらも

本気で動こうとしている

覚悟は見えてくる。

ここが変わらないと、

受験を出口と考える

高校、中学、小学校へと

つながっていかないからだ。

教育改革はこれまでもこれからも

このように「トップダウン」型で

大学→高校→中学→小学校と

進めていくことは変わらない。

しかし、大学入試改革が

思うように進まない背景として

この「非認知型スキル」を

どのように判定し、

どう評価するか?

ここに大きな壁がある。

今年の大学入試から新制度に

移行したが

その中身を見て

「?」

となった方も多いと思う。

理由は

同時期に多数の受験生を採点する

という現状がある以上

現行の大学入試制度の中で

このスキルを問うことは

大学側に大きな負担を

強いることになり

結果及び腰になっている大学も多い。

そうなれば受験を出口とする

高校や中学、小学校は変わらない。

先進国の中でも

高度な教育を無償で9年間

提供しているに関わらず

相変わらず「知識、技能」中心となり

先進国の中で

日本のトップランクと言われている大学が

ベスト10になかなか入れない実情も

このあたりの変革がいかに難しいかを

奇しくも物語っている。

さらに言えば

「非認知型スキル」が

どの程度身についたのか?

その判定方法や基準が

未だ明確に定まっていない。

誤解を恐れず言えば

これらのスキルが試されるのは

学校教育の中ではなく

就職活動や

社会に出てから試される

あるいは、

一社会人としての職務能力・昇進という形で

判断されるという状況だと考えると

仮に民間教育機関が

主導的に行おうとしても

そもそも

「知識・技能」のような

成果がはっきり分るものではない

という現実を前に

「そもそもビジネスとして成立するのか」

という経営的な足かせもある。

僕も無意識だが

かつて

『非受験小学生に対し、

学習塾はどんな付加価値を

提供できるか』

常にここを考えていた。『エピソード88「体験合宿の評価は顧客が決める」』「これまで東急学院様を含め様々な企業様とこのような企画を行っていますが、 今回のこの企画はすでに会社の新商品化のための企画として採用させて頂くため、上司から内…ameblo.jp『エピソード76「非受験小学生のために塾として何ができるか」』話は前後するが、以前のブログにも書いた通り、「受験しない小学生が塾に通う付加価値」 これをどう作るか?エリアマネジャ―ではあるが、芹沢教室長でもある僕にとって…ameblo.jp

あるデータリサーチ会社における

2018年度の統計データに

興味深い結果がある。

「現在、子育てや教育において

必要ないと思われるものは?」

という問いに対し

なんと

「学歴」

と回答する人が

3割弱と、

他のあらゆるものを差し置いて

トップの結果になっている。

これは言い換えれば

「日本において、

学ぶことの価値が低下している」

といっても大げさではない。

背景には様々なものが考えられるが

その一つに

「難関国私立大学を卒業しても

希望の就職先に就職できない」

「なんだ、必死に小学校から勉強して

ようやく最終ゴールである

第1希望の大学に合格しても

結局希望の就職ができないじゃん」

という若者の「声なき声」聞こえるようだ。

僕自身、教壇に立ち続けながら

「子供の自己肯定感の低さ」

に対する危機感は

常に持っていた。

「将来の夢は?」と聞かれて

「う~ん」と考えたあげく

「YouTuber」となってしまうのも

そもそも「夢」と聞かれても

すぐに答えられない

という状況を自分自身も経験した上で

あえて逆説的に考えれば

「夢がないのではなく

自分に求める理想が高すぎる

だからかえって

”自分はだめだ”となり

結果自己肯定感が低く

夢を語ることが出来ない」

そういう考え方もあるんじゃないか?

振り返ると

最初に『教育」というものに触れた

家庭教師をしたちづるちゃんの苦悩

が、ずっと心に残っていたことも大きい『エピソード4-1「僕とちづるちゃんのリベンジ」』3人の内2人はわずか2か月で切られたが、 唯一僕を使ってくれている3人目の中学生のちづるちゃん。 勉強は大嫌いだが、とても素直で、いつも「そろそろ勉強しない?…ameblo.jp

そうだとすると

われわれの「問い方」に

問題があるのではないか

子供にではなく、

大人側の問題じゃないかと

思わずにはいられない。

本当は「夢」を聞くのではなく

「志」を問うべきであり、

『夢と志とは

何が違うのか?』

つまり、

「夢」というのは

「自分のため」というベクトルになるが

「志」というのは

「他者のため」

「利他の精神」というベクトルになる

最近のテレビでたまたま

自衛隊の特集をやっていたが

その半端ない訓練を日々行い

それに耐え抜く精神力の源泉は

いったいどこから涌いてくるのか?

その答えの一つが

彼らのインタビューに奇しくもあった。

彼らが

「夢」として自衛官になろうと思ったのか

「志」として自衛官になろうと思ったのか?

そこに大きな差があると感じた。

柊蓮(ひいらぎ れん)

柊蓮(ひいらぎ れん)

少子高齢化、ICT、AIの進展、英語教育改革、入試改革といった業界内における様々な環境の急激な変化をビジネスチャンスと捉え、既存の経営戦略にとらわれない思い切った経営戦略、集客戦略の構築によるクライアントの業績向上に邁進中

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